2015/11/23

SPECIMEN 〜Leaf Ring〜

新しいリングが出来ました。
葉っぱ模様の横長のリング。
 Silver925
長細い箱の中に葉っぱを入れました。
イメージとしては「標本」?
そう、このリングのタイトル「SPECIMEN」は標本っていう意味です。

箱の中を黒くいぶして葉っぱを目立たせています。
繊細かつ渋め、インパクトのある作品になりました。

横からのフォルムはこんな感じ。
少し反らせて柔らかさを出しました。
お隣の指とも当たりにくいです。

これだけ大きいとちょっと目を引きますね…

あ!シックな色のネイルに合わせると素敵かも!







2015/11/17

ジュエリー系展覧会はしご

よく晴れた日に、ジュエリー系の展覧会2件はしごしてきました。
ちょっと今回のブログは長いです。なにせ2件分。

まずは『オットー・クンリツ展』大好きな東京都庭園美術館にて開催中です。



久しく来ていないな、と思ったらリニューアル後初めてだ。

旧朝香宮邸がそのまま美術館になっています。
アール・デコ調の内装は美術館自体がアートです。
窓枠、天井、照明、タイル・・・そして肝心の展示。
見るところがいっぱいすぎて毎回嬉しい混乱を招く美術館です。

1階の大客室では参加型の展示もありました。
お客さんが持ってきた丸いものをそれぞれ置いていってネックレスを作るという、なんとも面白い展示。
もちろん参加してきましたよ。
私が持って行ったのはこれ。
真っ青なビー玉。
日が当たるところに置いてきました。きれい、きれい♪
お隣にはどんな丸いものが置かれるんだろう?

写真OKの展示がいくつかあるので、何枚かパシャパシャと・・・。
真っ赤なハート。ぷっくり可愛い。



北の間の展示。
室内の写真は滅多に撮れないので貴重。パシャリ。 

さて、オットー・クンリツさん。私は今回初めて知りました。
コンテンポラリー・ジュエリーの世界では巨匠だそうで。
クンリツさんの哲学的?思想的?なジュエリーの世界。
解説だったかな?どこかにあった(うろ覚え)「コンセプチュアル・ジュエリー」という言葉がぴったりくる気がします。

クンリツさんが問う「ジュエリーとは何か」
本質的すぎるこの質問に私はまだ答えを出せていない。
もしかしたら一生答えは出せないかも。
チャレンジを繰り返し、ずーっと問い続けなければばらないこと。

ずっしり重い課題を出された感覚と妙なワクワク感を胸に、2件めの展覧会へ。
あれっ!上野にブルガリのお店が!
てな感じで、東京国立博物館(表慶館)で開催中の『アート オブ ブルガリ展
美しいジュエリーの数々にひたすらひれ伏すのみ。さすがブルガリ様。
あ、庭園美術館に負けず劣らず表慶館も美しいですよね。
ブルガリ展にぴったり。

平日の15時ごろという混雑を避けた時間帯にも関わらず、なかなかの混み具合でした。
混んだ美術館が苦手な私はこの日2件目ということもあり、さーっと流すことに決めました。
予習ばっちりでしたので、見るべきものだけじっくり見る。例えば・・・。

エリザベス・テイラーのエメラルドジュエリー(すごすぎて言葉が出ない)、同じくサファイアのソートワール。
古代ローマ帝国のコインを使ったジュエリーのシリーズ(創業時代の作品へのオマージュ?)、カラフルな「ビブ」ネックレス(おそらくこれエポック・メイキング)、日本を意識した「ブッダ」ソートワール(ブッダの解釈がちと・・・どうだ?)、同じく「富士山」ブローチ。
そして2015年に制作された、日本をテーマにした「ディーヴァ」ネックレス。
(あんまりお客さんが集まっていなかったけど、最新のブルガリの感性と技術を見られる作品。ならば見るべきかと)
時代によって石を留める爪の形が違っていたりして、そこに注目しながら見ていくのも楽しいです。

それにしてもどれもこれも素晴らしすぎました。
これだけの宝石を集めてジュエリーを作るって・・・考えただけで具合が悪くなりそう。
大きな色石の周りを囲むダイアだってものすごく大きいんだもの!
しかもカットがマーキスやらペアシェイプやらなんだもの!
でも途中からはそんな思考をとめて、「わー!きれー!」とだけ思うようにしていました。
その方が楽しめます、はい。

1件目と2件目でまったく違ったジュエリー展。
でもどちらもジュエリーに対する真摯な姿勢と情熱は同じだと感じました。
それにブルガリも当初はかなりコンテンポラリーな部類だったんじゃないかと。



さ、自分の仕事しよ。
ジュエリー作ろ。
(ここのところ美術館ネタばかりアップしてるので・・・そろそろやります)