2016/09/14

夏に行った美術展

すっかり秋めいてきました。
夏の間に行った美術展を備忘録的に・・・。

根津美術館 『はじめての古美術鑑賞』
お盆明けの暑い日、高校時代の友人と一緒に。
はじめての・・・というだけあって、勉強になりましたよ。
根津美術館はコレクションも素晴らしいですが建物もいいですね。隈研吾先生設計です。
大人の美術館という感じ。またゆっくりと訪れたいです。
そしてチケットがかわいい!(下の画像、青色で動物の絵が描かれたチケット)青銅器の「双羊尊(そうようそん)」がモチーフになっています。そんちゃんとかいうキャラクターになっているのかな・・・?ミュージアムショップにはグッズもたくさんありました。


8月の終わりごろ、これまた別の高校時代の友人と千葉の川村記念美術館へ。
『サイ・トゥオンブリーの写真』展。
友人は知っていたようなのですが、私はサイ・トゥオンブリーは初めて見ました。
川村記念美術館は、常設でたくさんのコレクションを観られるのいいですね。
特にロスコルームはお気に入りです。
さて、この日は美術展よりもお庭の散策が目的でした。
ここは見事なお庭が広がっているので、今年は夏らしいことが出来なかった友人がせめて小旅行気分だけでも味わいたいと・・・。
しかし!写真展を見終わったらまさかのゲリラ豪雨!傘があってもひるんでしまうほどの激しい雨。
仕方なくお庭の散策は断念しました。がっかり・・・。
(この後、居酒屋でビールと餃子で気分を変えましたが。)

9月の初めごろ。
上野で開催中の『ポンピドゥー・センター傑作展』へ。




「1906年から1977年までのタイムラインにそって、1年ごとに1作家の1作品を紹介していきます。」(展覧会パンフレットより)

このフレーズ通り、展示の仕方がとても面白い展覧会でした。絵画、彫刻、写真、映像、ジャンルは多岐にわたります。
作品の隣に作家本人の写真と言葉が添えてあるのもよかったです。

印象に残った作品をメモメモ・・・。
(※ネタバレもあります。あくまでも個人の感想のメモなので支離滅裂ですみません)
●ジョルジュ・ブラック「レック湾(1907年)」 これ、ブラックの作品?ほんと?
●マルク・シャガール「ワインを掲げる二人の肖像(1917-1918年)」 これもシャガールっぽくないと言えばぽくない。でも、やっぱりシャガールなのかな。
●アルベルト・ジャコメッティ「ヴェネツィアの女Ⅴ(1956年)」 ジャコメッティと言えばこれ。
●写真の展示が全般良かった。マン・レイ「剃髪したデュシャン(1921年)」、 ジル・キャロン「サン=ジャック通りで舗石を投げる人(1968年)」、アンリ・カルティエ=ブレッソン「サン=ラザール駅裏(1932年)」 これ、最高。
●マルセル・デュシャン「自転車の車輪(1913/1964年)」、カミーユ・ボンボワ「旅芸人のアスリート(1930年頃)」 この2人は期待を裏切りませんね。

ピカソ、マティスなど巨匠の作品も展示されています。ル・コルビュジエの絵画なんていうのも!
(絵を描くなんて知らなかった!)

いちばん印象に残ったのは1945年。何があった年か。
この年の展示はありません。でも1945年のコーナーに立てばそのメッセージを受け取れると思います。
(ネタバレになりますが、何もない空間にエディット・ピアフの「ばら色の人生」が流れています。)

あ~。最後まで面白かった。とても全部は書きつくせません。
気づいたら冷房で体は冷え冷え、お腹もすいている・・・。完全にエネルギー切れです。

ということで・・・
上野駅構内で軽くコーヒーとバナナスコーンを。
上野なだけに、コーヒーカップにパンダ。可愛い♪