2014/11/09

【映画】聖者たちの食卓

渋谷アップリンクにて、「聖者たちの食卓」を観てきました。

台詞もナレーションも一切無いドキュメンタリー映画です。
(あれ?前回の「大いなる沈黙へ」もそうだったな・・・)



インドのハリマンディル・サーヒブ(黄金寺院)では、毎日十万食の豆カレーが無料で提供されているそう。
その舞台裏を追ったテンポのいい映画でした。
大量のカレー作りと配膳の裏側・・・。
想像を超えていましたね。驚きで何回か目と口を大きく開けてしまいました。

カレーを作って提供しているのは、スタッフだけではありません。
そこに集まる人々の無償の労働によって支えられています。
ひたすら野菜を刻む人、それを回収して回る人、小麦粉をこねる人、食器を配る人、汚れた食器を洗う人・・・。
いったい何百人の人が関わっているのだろう?

大雑把で秩序がないようにも見える無料食堂の裏側。
でもお弁当配達の誤配がゼロに等しいことで知られるインド。
(知ってます?インドのお弁当配達)
きっとほんとは超システマチックに回っているに違いない、と、思いたい。

みんなが黙々と働いている中で、なーんにもしないで座っている、スマホを見てる、なんていう人もちらほらいます。
でもみんな彼らにお構いなし。
無料食堂でみんながカレーを食べられて、自分もカレーを頂いて・・・。
それが目的であり、達成できるのであればそれでいいじゃないか、と。
日本なら、俺らが働いてるんだからさぼるな!って言われそうだけど。
自分ができることをしているだけで、他の人のことはいい意味でどうでもいいんだな~と。

世の中、他人の目を気にしすぎるし、そんで他人に厳しすぎるし、って自分でも感じることがあったので、このインドの感じいいな~と。
価値観がぶっ壊されるっていいですね。
まだ上映中なので、ご興味ある方はぜひご覧ください。
http://www.uplink.co.jp/seijya/

価値観が壊される、といえばこの渋谷アップリンク
私が観たところは全44席だったかな?
私の経験上、一番小さいシアターでした。
それもそのはず、「日本で一番小さな映画館としてCNNでも紹介されたマイクロ・ミニシアター」(渋谷アップリンク公式HPより)だそうな。

あと数本、こちらで上映している映画を観たいと思っております。
渋谷通いが続きます。