2018/09/13

ショーメ展に行ってきました

三菱一号美術館で開催中のショーメ展に行ってきました。
さすが歴史ある名門ジュエラーの展覧会とあって、見ごたえたっぷりでした。

平日にも関わらず混雑していました。並ばないと見られないコーナーもあったほど。

「ティアラの芸術」のお部屋では写真撮影が可能です。
これはマイヨショール(模型)。これだけ並ぶと圧巻。
一点一点じっくり見てしまう・・・。なんて繊細なデザイン。精巧な造り。
蜘蛛の巣のティアラも発見!(真ん中 下)
反対側にはガラスケースに入った本物が展示されています。
そちらもじっくり拝見。溜息しか出ません。

私が思わず「かわいい!」と言ってしまったのが『王妃オルタンスのオルタンシアのブローチ』。アジサイのブローチです。
ボンボンのようにまん丸のアジサイ、すーっと伸びた茎と葉。
ダイヤだけで色石は使われていないのですが、なんとも瑞々しく表情豊かな作品でした。
ショーメはこのような植物や昆虫など自然をモチーフにした作品がとても上手です。
(お前が上手って言うなよと言われそうですが・・・)

デザイン画がたくさん展示されていたのも良かったです。
しかもデザイン画にはあまりお客様が食いついておらず、一人でじっくり見られました。
もちろん、さすが!のクオリティですが、よーく見るとざざーっと適当に描いているところも多いのですね。
石の留め方どーすんの?ここのパーツの繋ぎ方どーすんの?ここは色を塗らなくていいの?みたいな。
おそらく職人がデザイナーの意図を汲み取って、きれいな立体に仕上げるのですねぇ。
これ、一流のデザイナーだから許されることで、私がこんな絵を描いたら職人さんに怒られますね。
はい、私はなるべくきちんと描きますね。

以前ブルガリ展を見た時にも感じたのですが、伝統ある名門ジュエラーでありながら常にその時代の「前衛的」であるということ。
時代の最先端で居続けられる理由がそこにある気がします。
そしてもう一つ。これは余談ですが。
海外のジュエラー、メゾンが「日本」を表現するとこうなる(こうなっちゃう、に近い)のね~ということ。
これもブルガリ展でも感じたな~。※あくまでも個人の感想です。

もう一箇所、写真撮影OKな場所が最後にありました。
思わず撮ったけどさ、パネルじゃん・・・。
だったらこのお部屋の天井の方が面白いですよ。
復元された屋根裏の構造ですって。トラス構造ですね。

ショーメ展は今月17日までです。
三菱一号美術館は冷房が効いています。羽織るものをお持ちくださいね。
(ショールの貸し出しがあります)
あとサンダルだと足が冷えますのでお気を付けくださいね。
私はうっかり忘れて冷え冷えになりました。
これ、毎回のこと。学ばないなぁ・・・。